症状別チェック
- 気分が落ち込んで何もする気がおきない
- 最近よく眠れないし、食欲もない
- 不安感が強く、時にはパニックのようになってしまう
- 些細なことが気になり、確認せずにはおれない
- 人から見張られていたり、自分のことを言われている気がして辛い
など、精神疾患にはさまざまな症状があります。
各疾患のチェックと治療法・克服のポイントをご案内します。
うつ病(鬱病)
10~15人に1人は一生のうち一度はうつ病を経験していると言われるほど頻度の高い疾患です。つらい出来事があったとき、誰でも「憂うつ」な気分を感じたり、眠れなくなったり、食欲がなくなったりすることがありますが、うつ病では、これらの症状が、出来事とは不釣合いに強く、持続してしまいます。
躁うつ病(躁鬱病)
うつ状態と躁状態が出現する疾患です。躁うつ病に罹患する人は100人に1人ぐらいと言われています。最近では双極性障害、あるいは双極性感情障害とも呼ばれます。
パニック障害
息苦しい。呼吸が速くなる。窒息しそうになる。息が詰まる。といったパニック発作が理由もなく突然に起こる病気です。
統合失調症
思考と知覚の根本的で独特な歪曲、感情の不適切さあるいは鈍麻などの多彩な症状がみられる疾患です。病因については神経伝達物質の一つであるドパミンの作用が中脳辺縁系で過剰になっている、というドパミン仮説が現在のところ有力と考えられています。
認知症
認知症とは、一つの病名ではなく原因が異なる様々な病気の総称です。代表的な病気は、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体病、前頭側頭葉型認知症(ピック病)の4疾患であり、出現頻度もこの順番です。
薬物依存症
精神に影響を与える物質(薬)を乱用して、気持ちがすっとする、いやな気分から逃れられるなどを繰り返し体験すると、いつの間にか「わかってはいるが、やめられない」状態になります。
薬物が最も大切なものとなりやすく、経済面や身体面、対人関係の問題や精神状態など、さまざまな問題が生じます。一人の力で回復していくことは難しいため、治療プログラムや一緒に回復を支えあう仲間の存在が重要です。
ギャンブル依存症
はじめは楽しみだったはずのギャンブルが、いつの間にかストレス発散の唯一の手段になり、お金だけでなく、対人関係や就労、就学など、様々な領域に問題が生じることがあります。「負けを取り戻すため」「一発逆転を狙って」など、問題解決のために、もう一度ギャンブルを求める場合、依存症(ギャンブル障害)かもしれません。